第113回看護師国家試験が2024年2月11日にありました。
その難しさから話題になりました。
今更ながら実際にこの国家試験を受けての感想です。
どんな試験だったか
まず、113回試験がどのような試験だったかですが、
ネコナースによると現時点(合格発表前)で、
必修問題の全国平均が約42点
一般状況設定問題の全国平均が約192点となっています。
必修問題では近年では一番難しかった107回の必修の平均43点を下回っていると、最近の試験と比べると如何に難しかったかがわかります。
受験して
『必修落ち』がトレンド入りをするほどの話題となった試験であり、すでにいろんな方がその感想を述べているためどのような問題だったか知っている方も多いでしょう。
実際、受験者のメンタルを破壊する必修問題でした。
今までの国家試験であれば必修問題の後の『人体』の問題や5肢2択で難しい問題を出し、受験者を動揺させるという作戦がとられていたようですが…
まさか必修から動揺させに来るとは。
午前の必修問題を解きながら
「(…ん?なんだか今までの過去問や模試と難易度が違うぞ?…あれ?午後もこれだとヤバくないか?)」
解いてて血の気が引いて手が震えました。
大げさでなく。
「(必修といえば、基礎問題なはず?
被験者の権利の宣言って、なんだっけ?
ヘルシンキ宣言ってインフォームド・コンセントとしか覚えていないよ。患者の権利だったらリスボン宣言だよね?
上行大動脈からの分枝って、解剖ではあるけれど一般問題レベルでは?)」
などなど考えながら一般問題や状況設定を必修問題の衝撃を引きずりながらなんとか解きおえる。
必修の衝撃に比べればまだ一般問題や状況設定問題は解きやすかった印象。
そして一般問題を解いていて、今まで必修問題にいたような問題がチラホラと。
さて状況設定
Xでも話題の70代のいろいろと元気そうなご夫婦。年齢を3度見する。
幼児にスパイスたっぷりの料理を持ち込むご両親。入院の原因それでは?
ツッコミどころ満載の試験でした。
感想
受験を終えての教訓ですが、
過去問や模試だけを解いて点数が良くとも安心してはいけない。
たとえ過去問や模試の結果が良くても、まったく同じ問題が出ることはなく、出たとしても数問程度。
特に今年は過去問からの出題が少なく、今後も似たような出題傾向になることが考えられます。
数をこなすことも大事ですが、それよりも問題を解き、成文化するだけでなくその根拠を教科書を使用して調べておくこと。
そのポイントだけでなく教科書でその前後も目を通しておくこと。
決して解くだけで満足してはいけない!
本番でその大切さを痛感しました。
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